15日(現地時間)、MicrosoftはAzure CDN(コンテンツデリバリネットワーク)として利用しているAkamai Technologiesのネットワーク上で、すべての利用者がHTTP/2を使用可能になることを、公式ブログで明らかにした。利用者はAzureポータルから「Akamai standard profiles」を追加費用なしで有効にできる。
HTTP/2は2015年2月に正式な仕様として承認されたプロトコル。HTTP/1.1の後方互換性を維持したまま、非同期接続の多重化やヘッダー圧縮などによって、データの先読みによる高速化やセキュリティの機能を実現している。基盤となったのはGoogleが提唱するSPDYという独自のプロトコルだが、RFC 7540としてHTTP/2に生まれ変わった。
既にMicrosoft EdgeやInternet Explorer 11(Windows 10)を含む多くのWebブラウザーがHTTP/2に対応しているが、HTTP/2がHTTPおよびHTTPSを対象にしながらも、各WebブラウザーはHTTP/2 over TLSのみ。なお、クライアントのリクエストなしに、サーバーからレスポンスをプッシュするHTTP/2サーバープッシュ機能は現時点でサポートされていない。
Azure CDNのHTTP/2サポートに関するドキュメント |
阿久津良和(Cactus)