Lumina Desktop Environmentの開発者は8月8日(米国時間)、「Version 1.0.0 Released|Lumina Desktop Environment」において、4年の開発期間を経て初のオフィシャルリリースとなる「Lumina Desktop Environment 1.0.0」を公開したと伝えた。Lumina Desktop Environmentは軽量なシステムインタフェース。TrueOS、FreeBSD、OpenBSD、DragonFly BSD、NetBSD、Debian、Gentoo、kFreeBSDなど、各種Linuxに対応している。
Linux/*BSDの統合デスクトップ環境としてはGNOMEおよびKDEが代表的な存在だ。Lumina Desktop Environmentはこうした統合デスクトップ環境に対する"対抗馬"として開発が始まった。GNOMEやKDEは基幹コンポーネント、たくさんの依存ライブラリ、多くのアプリケーションで構築されている。GNOMEやKDEでは用途に対して鈍重になることも少なくない。XFCEのように統合デスクトップ環境でありながらより軽量な環境も存在しているが、それでもかなりのサイズになる。
Lumina Desktop Environmentはデスクトップ環境に要求されるインタフェースや機能はすべて実装しつつ、依存するライブラリを減らし、必要に応じてプラグインや設定などで機能を追加できる仕組みを採用。必要に応じてさまざまなデスクチップ環境を構築するための基盤として機能の実装を進めてきた。今回バージョン1.0が公開されたことで、今後軽量で高いカスタマイズが可能なデスクトップ技術としてさまざまなディストリビューションでの利用が進むことが予想される。