電通は8月8日、同社の社内横断組織「電通宇宙ラボ」とアクセルスペースとの協働により、超小型衛星のデータ解析を通じた新たなマーケティングソリューションの開発に乗り出すことを発表した。またこれを機に、電通デジタルも電通宇宙ラボに参画する。
農業分野での収穫量のモニタリングや、人の流れに合わせた出店計画など、超小型衛星からの画像データに加え、GPS位置情報やIoT技術、AIとの統合により、"宇宙ビッグデータ"のマーケティング活用が多方面で進み始めている。
アクセルスペースは2017年に超小型衛星の打ち上げを開始し、2022年までには50基の衛星による世界全土の毎日観測開始を予定。GPS位置情報などを含む画像データが、年間数ペタバイト規模で取得されるシステムになる見通しとなっている。
電通宇宙ラボでは、このソリューションにプロデューサー、デジタルプランナー、データサイエンティストを配置し、衛星の解析データと地上の多様なデータを掛け合わせることで、大量の画像の解析や情報の抽出に最新のAI技術を応用し、顧客ニーズに合わせてカスタマイズしたサービスを提供する予定だという。