ミサワホームは8月4日、グループ会社のニュー・ライフ・フロンティアが認知症予防や健康寿命の伸長などが期待される赤ちゃんロボット「スマイビS」を同月より高齢者や介護事業者向けに発売すると発表した。価格は15万1200円(送料込み)。
スマイビSは、1歳前後の乳児を想定して開発されたロボットで、他の高齢者向けロボットとは異なり、あえて会話機能を持たせていないのが特徴。実際の赤ちゃんの笑い声や鳴き声を使用しているため癒やし効果が期待できるほか、同ロボットの表情や声などからその感情を自分なりに解釈したり、「お世話をしたい」という意識が芽生えたりすることで認知症予防にもつながるとしている。被験者向けに実証した結果、認知症を進行させる要因の1つである「うつ状態」の改善が見られたという。
また、同ロボットにはマイクや加速度センサーが内蔵されており、使用者の声の様子や抱き方に応じて笑ったり泣いたり、首を振ったり、さまざまな反応を示す。また、実際の乳児よりも軽く小さいサイズにすることで、高齢者でも抱きやすい工夫を施している。付属のアダプタを耳に差し込むだけでバッテリー充電ができたり、ダイヤル式のつまみで電源のオン/オフや声の大きさを調整できるなど、操作性も追求した。