ウエスタンデジタルは8月3日、データセンター向けHDDである「WD Gold」の新製品として、10TBモデルを発表した。新製品は、HelioSealヘリウム・テクノロジーを採用したデータセンター環境向けの大容量・省電力のストレージ。価格はオープン、出荷開始時期は2016年9月上旬を予定している。
同シリーズは、小規模から中規模のエンタープライズ・サーバおよびストレージ、データセンター向けラックマウント型サーバ、ストレージ・エンクロージャなど各種のアプリケーション向けに設計している。
新製品である10TBモデルは最適化設計により、現行の8TBドライブと比べて8%の稼働時消費電力削減と、25%の容量増加でサーバやストレージ・システムのTCO(総所有コスト)削減を実現。
同製品は、電力効率の向上、パフォーマンスの向上、電話による専用プレミアム・サポートといった特徴を持つ。電力効率の向上については、HelioSealテクノロジーの採用により、省電力と容量拡大を実現。稼働時の電力消費量(ワット/TB)は同シリーズの8TBドライブと比べ、最大26%改善したとしている。
また、パフォーマンスは同じく8TBモデルと比較し、シーケンシャル・パフォーマンスが最大21%向上したほか、8TBおよび10TBの各モデルで250万時間のMTBF(平均故障間隔)を達成したという。さらに、専用プレミアム・サポートは同シリーズのユーザー向けに24時間年中無休で国際電話で対応する。