日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は8月3日、オープンなモジュール式のアーキテクチャをベースに構築したターンキー方式のHILシミュレーターを発表した。
同システムはオープンなCOTS(商用オフザシェルフ)のハードウェア/ソフトウェアプラットフォームをベースとしているため、従来型のHILコンポーネントのほか、カメラからの信号処理、RF入出力といった新たな技術も1つのシステムに簡単に統合可能。このような適応能力の高さを備えていることから、これまでの手法とは異なり、先進運転支援システムや電動システム、レーダー(高度なセンサの集合体)といった先進的な技術にも随時対応することができる。
日本NIは同製品について「業界で標準的に使用されているオープンなプラットフォームをベースにしたターンキー方式のテストシステムです。これはテスト技術者にとって、これまでにない新たな選択肢となります。NIのHILシミュレータにより、クローズで適応能力に乏しいテストシステムを選択したり、システム全体を一から構築したりする必要はなくなります。」と説明している。