ロート製薬と大阪大学(阪大)は8月2日、間葉系幹細胞を用いた再生医療の実用化に向け、共同研究講座に関する契約を締結したと発表した。
同講座は、ロート製薬の保有する細胞の製造技術と、大阪大学の保有する重症心不全を中心とした疾患に対する知見を組み合わせることで、間葉系幹細胞を疾患に合わせて製剤化する研究と、動物モデルでの安全性と有効性の確認を行うことが目的。2015年11月に大阪大学医学系研究科・医学部附属病院に設置された産学連携・クロスイノベーションイニシアティブによるオープン(クロス)イノベーションの推進の一環として行われる。設置期間は、2016年7月~2021年3月までの5年間。
両者は、こうした研究を進めることにより、再生医療を従来の医薬品のように提供するための基盤技術を確立し、研究成果の切れ目ない臨床応用を推進していきたいとしている。