宇部興産と三菱重工業は7月29日、宇部興産の子会社である宇部興産機械と三菱重工業の子会社である三菱重工プラスチックテクノロジー(三菱重工プラテック)が、射出成形機事業に係る株式譲渡契約書を締結したと発表した。
株式譲渡の内容としては、三菱重工プラテックの国内外における射出成形機事業を対象として、宇部興産機械は三菱重工プラテックの株式の85%を取得する予定。また、海外については、主力市場である北米・中国・タイにおける三菱重工業の射出成形機販売拠点も譲渡の範囲に含まれているという。その他の海外販売拠点については、現体制を維持する。なお、販売については宇部興産機械・三菱重工プラテックの射出成形機を取り扱う販売会社を設立する予定。
今回の株式譲渡について両社は「宇部興産機械が三菱重工プラテックの経営権を取得し、商品のラインアップ・販売網の拡充による営業・サービス力の強化、製造コストの低減、両社技術の融合による開発力の向上をはかり、射出成形機のグローバル市場における事業拡大を目指す」と説明している。