UNIX系テキストエディターとして多くのLinuxディストリビューションなどに収録されている「nano(ナノ)」が28日(現地時間)、バージョンアップし、バージョン2.6.2が公式サイトで公開された。
コード名「Le vent nous portera(風が吹くまま)」で開発が行われてきたバージョン2.6.2は、テキストブロック間に移動するためのショートカットキー[Ctrl]+[↑]キーおよび[Ctrl]+[↓]キーが使用可能になった。なお、本動作はオプション「wordchars」による単語形成が影響を与える。Unicode入力時に発生していたウィンドウサイズ変更時のクラッシュを回避し、ウィンドウのレンダリングやキー操作に関しては、いくつかの修正が加わった。
nanoはviやEmacsと異なり、標準的なキー操作でテキスト編集が可能なテキストエディターとして、WindowsやmacOSユーザーがUNIX系OSを操作する際の強い味方として愛用されてきた。2016年に入ってからもChris Allegretta氏やBenno Schulenberg氏らの手により、精力的なバージョンアップが続けられている。
阿久津良和(Cactus)