ヤマハは7月28日、同社のファイアウォール「FWX120」用セキュリティ・ライセンスである「YSL-MC120」に、従来のメール・セキュリティ機能に加えてURLフィルタ機能を追加するアップデートを行うと発表した。なお、FWX120/YSL-MC120とも価格に変更はない。

FWX120による統合的なセキュリティ環境のイメージ

YSL-MC120は、同社が2015年9月から販売しているFWX120専用のオプション。今回のアップデートでURLフィルタ機能を提供することにより、危険なWebサイトへのアクセスを未然に防止可能だという。

新機能であるURLフィルタ機能は、URLの危険度を測るデータベースとしてインテル セキュリティ(日本での事業会社はマカフィー)が提供するMcAfee GTI(Global Threat Intelligence)を利用している。

タイムリーな脅威情報によりフィルタリングを判断し、スパイウェアなどの不正プログラムやスパムURL、フィッシング詐欺被害などの予測される危険なサイトへのアクセスを未然に防ぐとしている。YSL-MC120の既存ユーザーは、FWX120のファームウェア更新により、追加機能として同機能を利用できるという。

また、アクセスするURLをカテゴリで分類して接続の可否を設定する方法と、各URLの危険度をレベル分けして危険度の高いサイトへの接続を遮断するWebレピュテーションによる方法の2種類でフィルタリングを行う。

カテゴリ設定によるフィルタリングは、Webサイトへのアクセス時にアクセス先のURLのカテゴリを判定し、禁止するカテゴリに分類してある場合にはアクセスを遮断。100種類以上の細かな分類から設定可能なため、アクセスする者にとって不適切と思われるカテゴリを細かく設定できる。

これらのカテゴリ分けは、McAfee GTIによりクラウド経由で提供する。既知の脅威に加えて、新たに発生している脅威も防止できるとしている。

カテゴリ設定画面

Webレピュテーションによるフィルタリングでは、URLを4段階で安全性評価する。Webサイトへのアクセス要求が発生した際に、Webサイトの安全性評価を確認し、危険度の高いサイトへのアクセスを未然に防止する。

さらに、カテゴリ設定と同じく、安全性評価の結果はクラウド経由で最新の情報を提供するため、新たに発生したマルウェアなどの脅威にも、迅速に対応が可能だという。

Webレピュテーション設定画面