日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)とSAPジャパンは27日、日本企業のデジタル変革支援を強化するため、両社の協業を一層深めて行くことを発表した。

2016年4月に発表されたIBMコーポレーションとSAP SEのグローバルレベルでのパートナーシップの深化を受け、両社の特長を生かした協業で日本企業に最適なデジタル変革の支援を行う。IBMは、Watsonをはじめとしたコグニティブ・テクノロジー、SAPはビジネス・スイートであるSAP Business Suite 4 SAP HANA(SAP S/4HANA)を中心とした技術を持ち、いずれも顧客や経営に対してデジタル変革を促すソリューションとして進化を続けている。

SAP HANA の稼働プラットフォーム IBM Power Systems公式Webページ

両社は、日本での取り組みとして物品・サービス購入におけるカスタマー・エンゲージメントの向上支援を掲げており、タスク・チームを共同で設立。第1弾として、SAPソリューションの100名規模の専用トレーニングを日本IBMに提供、アパレル・流通業向けのビジネスを両社で進めていくとしている。

また、日本IBMは5月9日に半蔵門にあるSAPジャパン本社ビルCOIL(Co-Innovation Lab)に"SAP HANA on Power 検証センター"を設立している。センターでは、ビッグデータをはじめ膨大なデータ処理にパフォーマンスで応えるIBM Power Systems上でのSAP HANA実証テスト環境や検証サポートの提供も行っており、今後両社でIBM Power Systems上でのSAP HANA環境導入推進のための専任営業体制を設置、デジタル変革によるビジネス成長の支援を共同で行っていく。