インターネットサービス企業のNetcraftは8月24日(米国時間)、「August 2016 Web Server Survey|Netcraft」において8月のWebサーバ調査の結果を報告した。2016年8月はMicrosoft IISが6,600万サイト増やし、最もシェアを伸ばした。逆に、Apacheは4,100万サイト減った。Apacheの減少傾向が続いており、現在のシェア第2位から第3位へ転落する可能性も出てきている。
アクティブなサイトでは、Microsoft IISもApacheもシェアを減らした。アクティブサイトではTengineが12万サイト、nginxが8万1000サイト増やした。Tengineはnginxで開発されたWebサーバ。中国の大手オンラインショップ・ベンダーであるTaobaoが開発しているWebサーバで、このところ急速にシェアを増やしている。
Web-facingコンピュータの部門では、Apacheが10万7000減と大きくシェアを減らしている。これはコンシューマー向けに販売されているNASデバイスの検出量が減ったことが理由とされている。対象となるデバイスはWebインタフェース用にApacheを搭載しており、これが家庭からインターネットに接続されていたようだと説明がある。
Microsoftは同社の次期サーバオペレーティングシステムとなるWindows Server 2016の正式リリースを控えており、この新しいプロダクトに同梱が予定されているMicrosoft IIS 10.0の利用が徐々に広まっている。Microsoft IIS 10.0はWindows Server 2016のテクニカルプレビュー版で試用できる状態になっており、すでに1万1000サイトがMicrosoft IIS 10.0で運用されていると説明がある。