富士ゼロックスは7月20日、地方公共団体情報システム機構「J-LIS(ジェイリス)」が提供するコンビニ交付サービスに参加している自治体の住民票の写しや印鑑登録証明書など各種行政証明書の交付が可能な自治体向け行政証明書自動交付システム「DocuStation C3375 KT」を発表した。価格はシステム構成により変動し、発売は8月31日を予定。
新製品は、参加自治体が管理する証明書データベースサーバに同社が構築・運営する中継システムの「ECセンター」を介してネットワークで接続し、マイナンバーカードや住民基本台帳カード(住基カード)などによる本人認証により証明書交付を実現するもの。
また、参加自治体同士が相互に証明書の取得が可能になり、例えば利用者が居住している自治体と本籍地の自治体が異なる場合、それぞれの証明書をその場で取得が可能だという。
自治体の本庁舎・支所・出張所や図書館などの管轄する施設に設置することで、利用者は窓口に行くことなく容易で迅速な証明書発行が行えるほか、住民の転入・転出などの繁忙期の窓口混雑や業務量増大の緩和が図れるなど、住民の満足度向上につながる行政サービスの効率化と向上に貢献するとしている。
操作インタフェースには大型タッチパネルを採用し、操作の流れは全てアイコンやメッセージで表示するため、ユーザーは迷うことなく利用できるという。そのほか、セキュリティ対策として各種証明書の発行やコピー/プリント/スキャンの後に、元のデータをHDDから自動的に上書き消去する機能を搭載。
また、証明書発行以外にUSBメモリやCD/DVD内の写真データの印刷が可能な「写真プリント」、USBメモリなどのメディア内の文書や画像ファイルを印刷可能な「文書プリント」、免許証や名刺などの表裏両面を連続して読み込み1枚の用紙にコピー可能な「免許証/名刺コピー」、2枚の原稿をまとめて1枚の用紙にコピーできる「2枚を1枚コピー」といった機能を備える。