STマイクロエレクトロニクス(ST)は7月21日、超低消費電力でシンプルかつ低コストなスイッチング電源(出力電圧:5V)を可能にする高電圧AC-DCコンバータ「VIPER01」を発表した。

同製品は、整流されたメイン電源を直接使用して動作することに加え、800Vのアバランシェ耐性を備えたパワーMOSFET、PWM(パルス幅変調)電流モード・コントローラ、およびさまざまな保護回路を集積しており、特に生活家電、住宅・ビル、照明、モーション・コントロールなどに使用される低消費電力アプリケーションや、小型の産業機器、常時インターネットやローカル・ネットワークに接続されるIoT機器のマイクロコントローラの補助電源に適しているとする。

また、超低消費電力に加え、軽負荷時には自動的にPFM(パルス周波数変調)に切り替わるため、厳格な省電力規格 にも対応できる。各種コンバータ・トポロジ(フライバック、バック、およびバックブースト)に使用できる一方、高耐圧スタートアップ回路、センスFET、エラーアンプ、ジッタ付きオシレータを内蔵しているため、最小限の外付け部品点数で機器設計が可能となる。

「VIPER01」は現在量産中で、1000個購入時の単価は約0.364ドルとなっている。