村田製作所は7月21日、2.4GHz帯無線通信モジュール「LBBA0ZZ1EU」において、ISA100 Wirelessに準拠したスタック認証を取得したと発表した。同製品は2016年5月より量産を開始している。
プラントでは、温度、圧力、レベル(液位)、ガス濃度、振動などの測定にさまざまなフィールド機器が使用されている。これらのフィールド機器と、監視・制御するシステムとの通信では、より多くのデータを収集したいというニーズが高まっており、設置が容易で、有線システムに比べ敷設コストを削減できる無線フィールド機器の需要が増加している。
今回商品化を発表したモジュールは、回路設計を最適化することによって小型化および省電力を達成。また、ISA100 Wireless準拠のフィールド無線システム機器と無線フィールド機器を世界で初めて製品化した横河電機との提携により、工業市場で要求される高品質・高信頼性を確保するとともに、顧客機器への導入が容易な仕様を実現した。
村田製作所は今後、同製品を無線フィールド機器メーカー、センサメーカーらへグローバルに提供することで、プラントでの通信ネットワークの無線化、生産性の向上に貢献していく、としている。