東陽テクニカは7月20日、慶應義塾大学(慶大)理工学部中央試験所と地域産学官共同研究拠点整備事業に関する契約を締結し、同試験所内に「ナノイメージングセンター」を開設したと発表した。
同試験所ではこれまでに、透過型電子顕微鏡をはじめとするイメージングツールを基礎科学・工学に活用してきており、また、産学官連携による学外研究支援や理工学部創立75年記念事業のひとつとして設立された慶應義塾イノベーションファウンダリーによる革新的産学連携研究プロジェクトなどの対象となる試料を目的に応じて素早く的確に作成する技術を開発している。
一方、東陽テクニカでは、電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)、走査型プローブ顕微鏡、ナノ/マイクロCTスキャナ、および最新の硬さイメージングなどといったイメージングツールや技術を導入し、装置販売を目的としたデモンストレーションを多数行っている。
同社は今回の契約について、両者が持つこれらの資産や技術を融合し、試料作成からイメージング、データ解釈などの技術・情報を社会に提供することで、学術および産業両分野に貢献していくことが目的であるとしている。