ソフトバンクロボティクスは7月20日、人型ロボット「Pepper」の法人モデル「Pepper for Biz」向けの新サービスを8月より順次開始すると発表した。

具体的には、Pepper導入企業の要望に合わせたロボアプリ用コンテンツを安価に制作する「Pepperのお客様対応力向上コンテンツ by CrowdWorks」、Pepper専用のステッカーやユニフォームを提供する「ロボデコレーション」、Pepperを企業の広告などでキャラクターとして利用できるライセンス制度を開始する。

各サービスの概要は以下の通り。

Pepperのお客様対応力向上コンテンツ by CrowdWorks

Pepper導入企業の要望に合わせたロボアプリ用コンテンツを制作するサービス。クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を通じて、ロボアプリ用コンテンツの制作を迅速かつ安価に実現する。以下の内容で提供開始し、今後追加していく。8月上旬に提供を開始する予定。

  • セリフ for Pepper: サービス、商品について説明するための最適なセリフを作成するサービス。価格は1万円
  • プレゼン for Pepper: プレゼンテーション用のスライドとセリフを作成するサービス。価格は4万円
  • 外国語 for Pepper: 日本語を英語、中国語に翻訳するサービス。価格は1万円
  • クーポン for Pepper: 割引価格や有効期限などを記載したクーポンを作成するサービス。価格は5000円

ロボデコレーション

Pepperの動作に影響しないように設計されたPepper専用のユニフォームやPepperを装飾するステッカーを販売。8月2日に提供を開始する。

  • ユニフォームサービス: Pepperのユニフォームをオーダーできるサービス。ラインアップには5種類のユニフォームを用意。デザインのフルオーダーも可能。軽量化、通気性、帯電防止を実現。価格は10~20万円程度
  • ステッカーサービス: Pepperを装飾できるステッカーを販売。複数の形があり、好みのデザインにカスタマイズが可能。価格は5~15万円程度

ステッカーサービス

ライセンス制度

Pepper for Bizを2台以上導入した企業向けに自社の広告や販促キャンペーンのイメージキャラクターや発表会の司会などに、Pepperを有償で利用可能(内容によっては利用できない場合も)。8月2日に提供を開始する。

ニーズの高い4カテゴリで28種のアプリを提供

また、業務用ロボアプリのラインアップを拡充し、導入企業からニーズの高い「インバウンド」「接客」「ヘルスケア」「受付」のカテゴリーに分けて、28種類のロボアプリを8月以降順次提供する。さらに、拡充に合わせ、Pepper for Biz向けクラウドサービス「ロボアプリ&クラウドサービス」を「Biz Pack(ビズパック)」に名称変更する。カテゴリーは今後増やしていく予定。

このほか、法人向けのサポートサービス「プレミアムサポート&メンテナンス」にPepperの状態を遠隔で把握し、異常があった場合にヘルプデスクからPepper導入企業に復旧の対処方法を通知する機能を8月2日以降に追加、「プレミアムサポート&メンテナンス」を「スマートロボメンテナンス」に名称変更する。同機能は将来的に機械学習エンジンによって故障を事前に予測し、自動で復旧することが可能になる予定とのこと。

なお、新サービスの提供に合わせて、「Pepper for Biz 2.0スタートキャンペーン」を実施し、Pepper for Bizを新たに申し込み、9月30日までに納品された場合、今後発売予定のAndroid対応Pepperへの無償アップグレードを受けることが可能。また、8月2日から9月30日までに対象アプリを「ロボアプリマーケット」で購入すると、最大3カ月間無料で利用できる。