ロームは7月20日、グループ会社の米Kionixがスマートフォンやウェアラブル機器など低消費電力でモーションセンシングを行いたいアプリケーションに適した6軸加速度・ジャイロコンボセンサ「KXG07」「KXG08」を開発したと発表した。
「KXG07」および「KXG08」は、一般的な振幅検出によるセンサ信号検知方式ではなく、Kionix独自の位相検出による検知方式を採用したことで、従来のジャイロセンサに必要だった規模の大きな増幅回路を小さくし、一般品比で50%減となる低消費電流0.6mAを実現。間欠動作(動作を減らす)モードによるセンシング時には0.2mAまで消費電流を減らすことも可能だという。
また、MCUとの同期機能、4096バイトのバッファメモリ、外部センサからのデータを取得機能も搭載しており、センサアプリケーションの構築時の負荷削減にも貢献する。
「KXG07」は3mm×3mm×0.9mm の16pin LGAパッケージ、「KXG08」は2.5mm×3mm×0.9mmの14pin LGAパッケージで提供され、両製品とも2016年7月からサンプル出荷を開始し、2016年10月より月産100万個の体制で量産を開始する予定。サンプル価格(税抜)は500円/個。