竹中工務店は7月15日、脱炭素社会の実現に向けて、東京江東区新砂エリアにある同社関連建物を中心に街づくりモデル「竹中脱炭素モデルタウン」の構築に取り組んでいくことを発表した。

同モデルタウンでは、同社のエネルギーマネジメントシステム「I.SEM」を利用し、省エネルギー・蓄エネルギー・創エネルギーシステムを最適に組み合わせることで、複数棟・異種エネルギーデバイスを1棟の建物のように統合制御。それぞれの建物に設置されたさまざまなデバイスを高効率に活用して建物の消費エネルギーを最小限に抑える。さらに、最新緑化システムや雨水活用技術などの技術も盛り込んで構築することにより、脱炭素を目指していく。

同社によると、この一連のシステムを導入した場合、複数用途の集まる10万m2の街区において、新・再生可能エネルギーを最大限活用すると、40~60%のCO2排出量削減効果が見込めるという。

取り組みの第1弾として、新砂エリアに建つ3棟の同社関連建物を対象とし、今秋からの実証開始に向け7月よりバーチャルパワープラント(VPP)の構築を開始する。

「竹中脱炭素モデルタウン」を構成するエネルギー分野の取り組み