シャープは7月12日、埼玉新都市交通と共同でシャープが試作した17型シースルーディスプレイを、埼玉新都市交通が運行する新型車両に搭載し、7月16日より実証実験を開始すると発表した。
同ディスプレイは、カラーフィルターを用いることなく、R(赤)、G(緑)、B(青)の光源の点灯に合わせて画面を切り替えることで、シースルーのカラー映像を表示する。また、IGZO液晶ディスプレイ技術1の採用により、画面の高速切り替えによるな動画表示と、透過率の向上を実現したという。
今回、同ディスプレイを車両の運転室と客室とを隔てるドア窓に設置し、走行中でも客室からの眺望を損なうことなく、駅の案内や広告などの映像コンテンツの表示を可能としている。実証実験では、同ディスプレイに映像コンテンツを表示する際の適切な内容やタイミング、設置に伴う技術的な課題などを検証する。同ディスプレイの設置は三菱重工業の協力を得て行う。
なお、実証実験はシャープと産業技術総合研究所が受託している新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「クリーンデバイス社会実装推進事業」の一環として行い、期間は8月31日まで。