京浜急行電鉄は7月12日、三菱重工グループの三菱重工交通機器エンジニアリングが開発を進めてきた「マルチドア対応ホームドア(「どこでもドア」)」の実証実験を2016年秋頃から久里浜線三浦海岸駅の1番線において実施すると発表した。
「どこでもドア」は、これまで課題だった、ドア数やドア位置などが異なる車両が運行する路線に対応するホームドアとして開発を進めているもので、車両改修を行わずに地上設備のみでホームドア開閉の連携が可能な「地上完結型連携システム」を採用している。
これにより、車掌がホームドア側の操作をすることなく自動でホームドアの開閉が行え、車掌の作業が「ワンアクション」(車両のドア開閉作業のみ)となる。
三菱重工交通機器エンジニアリングの社内検証結果を反映したプロトタイプ機を製作し、三浦海岸駅1番線(くだりホーム)の最後部1両分に設置。地上完結型簡易連携システムを実証するとともに、実際の運用環境における耐久性能を検証する。