シーティーシー・エスピー(CTCSP)は7月11日、富士電機・三重工場の情報システム基盤向けに、米Nimble Storageのストレージ製品を利用した仮想化共有ストレージ・システムを構築したと発表した。同システムは2016年2月から利用されている。
同工場は、自動販売機、オープンショーケースや可搬型保冷庫など富士電機の食品流通事業に関する中核的な生産拠点。全社の方針に基づくシステム仮想化への取り組みにおいて、2009年度にサーバ仮想化率91%を達成した同工場では、ストレージシステムの更新を機に仮想化環境におけるI/Oパフォーマンスの課題解決と運用管理を効率化するため、Nimble Storageの導入を決定した。
Nimble Storageはフラッシュが有するパフォーマンスを予測分析機能と組み合わせ、従来よりも少ないデバイスの数で高いパフォーマンスを実現するプレディクティブ(予測分析)フラッシュストレージ。ストレージや仮想マシンの状態を可視化する機能も提供しており、全体を効率的に管理できる仕組みが特徴とする。
同工場は、従来の仮想化共有ストレージシステム3台をNimble Storageに集約。筐体サイズが合計28Uから6Uに減ったことで、占有容積を79%削減するとともに、消費電力を66%削減。加えて、I/Oパフォーマンス、データの圧縮、容易な運用管理での運用コスト削減などの導入効果を実現したという。