fossBytesに7月6日(米国時間)に掲載された記事「Massive Security Boost: TOR Privacy Features Are Coming To Mozilla Firefox」が、MozillaがTORブラウザの重要なプライバシ機能をFirefoxへ統合する取り組みを続けており、今後リリースされることになるFirefox 50から利用できるようになる見通しであることを伝えた。プライバシの保護を重視するユーザーにとって、Firefox 50は最適な選択肢になる可能性がある。
TORプロジェクトはプライバシを重要視するユーザー向けにさまざまなソフトウェアを開発して提供している。MozillaはFirefoxのセキュリティ機能を強化する目的でTORプロジェクトと協力し、TORプロジェクトの開発しているプライバシー機能を取り込むとしている。TORプロジェクトの開発しているTORブラウザはFirefoxをベースに開発されているため、Firefoxへ取り込みやすいという側面もあると見られる。
MozillaがFirefoxに取り込む機能はTORブラウザのすべての機能ではなく、Firefoxユーザーにとって要望が高い機能を選択して取り込むようだ。MozillaはこれまでもFirefoxにおけるプライバシ関連機能の強化に取り組んでおり、今回の開発もその一環と思われる。現在公開されている安定版のバージョンはFirefox 47。TORブラウザの機能の取り込みを行っているのは開発版であり、2016年末のリリースが予定されている。