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Drupalプロジェクトは7月7日(米国時間)、「Drupal 7.50 released|Drupal.org」において、Drupal 7系の最新版となる「Drupal 7.50」の公開を伝えた。1つ前のバージョンDrupal 7.44からバージョン番号が大きく増えているが、後方互換性は確保されていると説明があり、Drupal 7系を使っているすべてのユーザーにこの最新版へのアップグレードが推奨されている。

「Drupal 7.50」は新機能の追加やバグの修正、性能改善、セキュリティ強化などを目的としたリリース。今回のリリースには、脆弱性の修正は含まれていない。注目される変更点は次のとおり。

  • 管理者権限をより詳細に設定する機能の導入
  • クリックジャック攻撃を防止するための機能をデフォルトで有効化(ただし必要に応じて無効化することも可能)
  • MySQLを使っている場合でも絵文字、アジア系シンボル、数式記号などのUTF-8を利用できるように変更(これまでのバージョンではPostgreSQLおよびSQLiteでのみ対応していた)
  • PHP 7など最新のバージョンのPHPサポートの改善
  • 存在しないファイルを検索する場合のパフォーマンスを改善
  • 検索エンジンが画像、CSS、JavaScriptなどのコンテンツをインデックス化するのを改善

Drupalプロジェクトは今後もDrupal 7系の開発を積極的に継続するとしており、月毎の定例リリースを実施するほか、次の大きなリリースバージョンとしてDrupal 7.60を挙げている。またDrupalプロジェクトではDrupalに関するセキュリティ情報などをアナウンスするメーリングリストを運用しており、すべてのDrupal管理者に対して同メーリングリストを購読することを強く推奨している。

Drupalは世界で最も広く使われているCMS (Content Management Sysmte)の1つ。比較的ビギナーの利用が多いと見られるWordPressと比べ、WordPressを使っていたユーザーがよりレベルの高いCMSを求めてDrupalなどを利用するケースが多いと言われている。CMSは利用するユーザーが広いことが特徴の1つだが、バージョンアップが行われずに脆弱性が利用されやすいソフトウェアでもある。常に最新のバージョンに更新し続けることが望まれる。