レノボ・ジャパンは7月5日、法人向けミッドレンジ・ワークステーション「ThinkStation P410」「ThinkStation P510」の販売を開始した。価格はP410が32万円(税別)~、P510が27万7000円(同)~。

左から「ThinkStation 410」「ThinkStation 510」

ThinkStation P410は、最新のインテル Xeon プロセッサーE5-1600 v4製品ファミリーをメインに採用、グラフィックスはNVIDIA Quadro M5000までサポートし、メモリは4スロット、最大128GB、ストレージにはM.2 NVMe PCIe SSDを搭載するなど拡張性をローコストに提供。3D CADやCAE、CIM/BIM、医療画像処理などに適している。

一方、ThinkStation P510はインテル Xeon プロセッサーE5-1600/2600 v4製品ファミリー、メモリは8スロット、最大256GB、6基のPCIe拡張スロットを備え、NVIDIA Quadro M6000やTesla演算カードに対応し、ハイエンドの3D CADや解析・シミュレーション、映像編集などにも処理に能力を発揮するという。

さらに、ハイエンドモデルと同様の特許であるTri-Channelクーリング、エアーバッフル方式による最適なクーリングやモジュラー設計を採用することにより、パフォーマンスだけでなく静音性や保守容易性を確保し、ダウンタイムを最小化した作業環境を提供するとしている。

P410、P510をはじめとするデスクトップ型のThinkStationシリーズ、モバイルワークステーションとなるThinkPad Pシリーズで共通に使用するソフトウェアである「Lenovo Performance Tuner Software」は、ワークステーションで利用される主要なISVアプリケーションやユーザー固有のインハウスアプリケーションのパフォーマンスの最適化を実現するという。

同ソフトウェアは、各アプリケーションが使用するCPUコアを指定・分離することで、ターゲットアプリケーションのワーカースレッドがほかのアプリケーションのスレッドからの干渉を受けずに、効果的にCPUを使用することを可能としている。

例えば、解析作業をしながらCADを使用すると作業がマルチコアにスケールしてCADアプリケーションのパフォーマンスが落ちることがあるが、こうした課題解決に適したソリューションだという。特に、作業の大部分をシングルスレッドで処理しているゲームやCADなどで効果を発揮するとしている。