OKIエンジニアリング(OEG)はこのほど、埼玉県本庄市の同社EMCセンターが鉄道分野におけるEMC試験の「ISO/IEC17025」に基づく試験所認定を取得し、試験受託サービスを開始したと発表した。
「ISO/IEC17025」は試験および校正を行う試験所の能力に関する一般要求事項の国際標準規格。日本適合性認定協会(JAB)などの第三者認定機関が同規格に基づいた審査を行い、基準に満たした試験所を認定する。認定を受けた試験所が発行する認定マーク付きの試験報告書は、相互承認協定(MRA)により、世界の認定機関で受け入れられる。
近年、鉄道分野では効率的な運行のための信号機器・列車運行管理システムや、安全確保のためのホームドア設置など、電子機器による制御が急増。これらにおいて、その機器が外部の電磁波ノイズにより誤動作しないか、またその機器が発するノイズが他の機器に影響を与えないか、鉄道分野のEMC試験規格に従って試験する必要がある。
OEGは2010年7月に情報技術や医療電気機器などの分野でEMC試験所認定を取得。今回、鉄道分野で同資格を取得したことにより、これまで以上に幅広く複合的なシステムに対応可能となった。