住友電工情報システムは7月1日、同社の全文検索・情報活用システムである「QuickSolution 10」を機能強化し、「QuickSolution 10 Ver.10.2」として販売開始した。新バージョンでは主に、ファイル・サーバとデータベース(RDB)に対する大容量データ検索時の運用性能を強化した。
運用性能の強化により、インデックス更新時でもファイルサーバをスピーディに検索できるとともに、RDB検索におけるタイムリーな情報提供が可能になった。
インデックス更新時のファイルサーバ検索に関しては、検索システムを利用者が直接検索に利用する検索サーバとインデックスを更新するインデックスサーバをオプションで分離可能にした。ファイルサーバをグローバルで利用している企業などにとっては、インデックスの更新時間を考慮することなく、快適に社内検索サービスを利用できるとしている。
さらに、RDB検索における情報提供では大規模化するRDBのデータ検索に対応するため、インデックスの差分更新性能を従来の約2倍(時間を半分程度)に高速化したという。
これにより、日々追加・更新される大量の情報をタイムリーに検索対象に加えることができ、鮮度の高い情報を利用者に提供できるほか、検索結果のサムネイル一覧表示や検索画面全体のレスポンス高速化など、利用者の利便性も向上させている。
加えて、検索結果の表示についてはサムネイル画像をタイル状に並べるタイプを新たに追加。従来のサマリー表示及びリスト表示と合わせ、3つの表示形式から選択可能になった。新形式は、カタログ検索のように画面にサムネイル画像を並べて視覚的に探したい場合などに適しているといい、利用者の目的や検索対象に応じて最適な表示形式を選択できる。
そのほか、検索画面全体のレスポンスに関しては検索画面の表示処理のチューニングにより表示速度を向上させており、検索結果を多く表示させた場合でも操作性を確保している。