ヴォーカーズは6月28日、「上場企業の時給ランキング2016 」を発表した。同調査は、上場企業の有価証券報告書と同社が運営する企業リサーチサイト「Vorkers」に投稿されたデータから、残業時間も含めた労働時間から上場企業各社のリアルな「時給」を算出したもの。
社員のクチコミによる残業時間も加味して算出した同ランキングにおいて、総合商社の三井物産、三菱商事、伊藤忠商事がトップ3を独占する結果となった。さらに、10位以内の半数は総合商社となっている。
トップの三井物産の時給は6041円で、集計対象となった上場企業1484社の平均自給約2600円の倍以上の金額となった。
商社や医薬品業界のランクインが目立つなか、マスコミからは電通、WOWOW、食品からは味の素がランクインしている。時給は、電通が5000円台、WOWOWが4000円台となっている。
トップ30で最も残業時間が少ないのは石油・天然ガス開発の国際石油開発帝石(19.4時間)だった。
高年収ランキングの常連であるキーエンス(1649万円)、GCAサヴィアン(1487万円)、日本M&Aセンター(1386万円)は、残業時間で見ると、それぞれ82.9時間、109.5時間、112.5時間となっており、自給換算にすると順位を下げる結果となった。