村田製作所は6月23日、薄型・大容量ラミネートタイプのエネルギーデバイスUMALを商品化したと発表した。
近年普及が期待されているエネルギーハーベストを電源とするワイヤレスセンサネットワークのセンサノードでは、小型で大容量、長寿命(メンテナンスフリー)、低内部抵抗かつ急速充放電が可能で負荷変動に強いなどの特性を持つエネルギーデバイスが求められている。
UMALは、2.2mmの薄型エネルギーデバイスで、12mAhの容量、200mΩの低内部抵抗を実現。10C(120mA)の高レートでの連続放電が可能なほか、5000サイクルで充電容量回復率90%というサイクル特性を達成している。また、定電圧充電が可能なため充電時の電流制御を必要としない。
これらの特性から、エネルギーハーベストを電源とするワイヤレスセンサネットワークのセンサノード用エネルギーデバイス、ウェアラブル機器の電源、電池交換時のシステムバックアップなどの用途に適しているとしている。