富士通システムズ・ウエスト(FWEST)は6月22日、共和薬品工業に対し「実消化データ管理業務の外部委託サービス(実消化BPOサービス)」の提供を開始したと発表した。
医薬品メーカーである共和薬品工業は、日々の実消化データ管理業務の負担増大により、変化への対応や将来的な実消化データ管理システムの維持・運用が困難な状況にあり、また、実消化データのクリーニングにも時間を要していたため、マーケティングや営業活動へのタイムリーな活用が課題となっていたという。
これらの課題に対してFWESTは、共和薬品工業が受信した医薬品納入実績データを実消化サービスセンターにて受取り、クリーニングや関連する各種マスタ情報のメンテナンスなどを実施して、クリーンな作業結果(実消化)データを提供するというデータ受渡し型の外部委託サービス(実消化BPOサービス)を提供する。
実消化データ管理業務をトータルでサポートすることにより、「業務負担の軽減と業務継続性の確保」「整備時間の短縮によるタイムリーな実消化データの利活用」「実消化データ品質の維持向上」を実現。
同サービスでは、FWESTの実消化業務に精通したSEを集約した「実消化サービスセンター(大阪市中央区)」が、顧客の医薬品納入実績データのクリーニングやマスタメンテナンスなど日々の業務を代行。これにより、共和薬品工業は、複雑な業務ノウハウの継承や人材育成への不安を払しょくでき、専門性を伴う実消化データ管理業務の継続性を確保したとしている。