日立製作所、同社の鉄道システム事業におけるグループ会社であるアンサルドSTSは6月21日、台湾のRSEA Engineeringと3社のコンソーシアムで、台湾の新北市政府捷運工程局と三鶯線(San Ying Line)の鉄道システム建設契約を締結したと発表した。
契約範囲は、車両、無線信号システム(CBTC)を含む全自動無人運転の鉄道システム一式(変電・通信設備、ホームドア、車両基地設備などを含む)で、設計から建設までフルターンキー(工事込み設備一括請負契約)で行う。
日立は車両58両(2両×29編成)の設計・製造を行い、アンサルドSTSはコンソーシアムの取りまとめとして車両を除く鉄道システム全体を、RSEA Engineeringは土木・建設工事を担当する。
新北市三鶯線建設プロジェクトは、台北メトロ土城線頂埔(Dingpu)駅を起点とし、鶯歌(Yingge)方面までの約14.29キロメートル、12駅、車両基地1カ所を含む、市西部のベッドタウンなどを貫く新規の高架路線。建設期間は2016年の後半から2023年を予定している。