中高生向けのプログラミング教育事業を手がけるライフイズテックは6月15日、オンライン上でプログラミングを学べるSNS「MOZER(マザー)」を開発し、同日より体験版「MOZER Webデザイン学習コース体験版『デイジーと秘密のメッセージ』」を提供開始すると発表した。

(右から)代表取締役CEO水野雄介氏、CTO橋本善久氏

MOZERは、対話RPG感覚でプログラミングを学習できるオンラインサービス。架空の街を舞台にしたストーリーで、住人からのお願いや事件を解決しながらプログラミングを学べる内容となっている。学習パートがゲーム内容と連動しているため、飽きにくく学ぶモチベーションを維持できる仕組みになっている。

MOZER プレイ画面

学習パート画面

ライフイズテック 代表取締役CEOの水野雄介氏は、「地域格差や経済格差によって、人が持っている可能性を閉ざすようなことがあってはならない。誰もがいつでもどこでも楽しく学べるオンライン上での仕組みが作りたかった」とコメント。そのため、子どものお小遣いで払える価格を目指し、利用料金は月額1500円を予定している。

今回発表された「MOZER Webデザイン学習コース体験版『デイジーと秘密のメッセージ』」は、HTMLやCSSを学べる内容で、PCのWebブラウザ上から無料で利用できる。現在は、Webデザインコースのみだが、今後多くのプログラミング言語に対応する予定。週2~3チャプターずつ配信される。

今後の展開としては、2016年内に人気コミック「進撃の巨人」とコラボレーションしたコンテンツも予定。こちらはエレンやリヴァイ兵長などと一緒に学べる内容になるようだ。

ライフイズテックでは2010年設立以来、延べ1万5000人の中高生へIT・プログラミングを学ぶキャンプやスクールを実施してきた。その経験やノウハウを十分に活かし、オンライン上で学べる「MOZER」を開発。今後は、リアルとオンラインの両面でEdTechによるプログラミング教育の機会を拡大していくとしている。