日本マイクロソフトは6月15日、月例のセキュリティ更新プログラムを公開した。今回、13件のセキュリティ情報が新規で公開され、深刻度が「緊急」のものは5件、「重要」のものが11件となっており、重複を除くと40件の脆弱性が解消されている。
深刻度が最も高い「緊急」のセキュリティ情報は「MS16-063」「MS16-068」「MS16-069」「MS16-070」「MS16-071」で、これらの脆弱性を悪用されると、遠隔の第三者によってコードを実行されるおそれがある。
- MS16-063→Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3163649)
- MS16-068→Microsoft Edge 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3163656)
- MS16-069→JScript および VBScript 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (3163640)
- MS16-070→Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム (3163610)
- MS16-071→Microsoft Windows DNS サーバー用のセキュリティ更新プログラム (3164065)
なお、 MS16-063 およびMS16-077、これらのセキュリティ情報で説明されているCVE-2016-3213(Windows WPAD の特権の昇格の脆弱性)から完全に保護するには、MS16-063およびMS16-077で提供されている更新プログラムを両方インストールする必要があるという。