二つの恒星が互いを回り合う「連星」の周りを回る惑星としてはこれまでで最大の惑星を米サンディエゴ州立大学などの共同研究チームが見つけた。木星とほぼ同じ大きさで天体としての年齢は地球に比較的近いという。米航空宇宙局(NASA)が14日発表した。

図 画家Cook氏による連星を回る惑星の想像図。小さな黒い天体が「ケプラー1647b」 (提供 NASA/Lynette Cook)

図 過去見つかった連星の惑星との大きさ比較の想像図(画家Cook氏による) 。一番右が今回発見された「ケプラー1647b」(提供 NASA/Lynette Cook)

米航空宇宙局(NASA)によると、サンディエゴ州立大学とNASA・ゴダード宇宙飛行センターなどの共同研究チームは、NASAのケプラー宇宙望遠鏡で、地球から約3,700光年離れた連星で惑星を発見した。約44億年前に誕生したとみられ「ケプラー1647b」と命名された。この惑星の公転周期は1,107日で木星と同じくガスが主成分という。

連星を回る惑星は「周連星惑星」と呼ばれ「太陽を二つ持つ」といわれる。銀河系の約半数が連星系の恒星とみられている。連星の周囲は重力が複雑に作用するために惑星は形成されにくいとされる。

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