Microsoftは6月9日(米国時間)、「Open-sourcing the Microsoft Edge WebGL GLSL transpiler|Microsoft Edge Dev Blog」において、Microsoft Edge WebGLレンダリング機能のうち、GLSL-HLSLトランスパイラ部分をオープンソース・ソフトウェアとして公開すると発表した。これにより、Microsoftは、WebGLの実装を進めているプロジェクトでの活用が進むことを期待しているとしている。
Microsoft Edge WebGLレンダリングGLSL-HLSLトランスパイラのソースコードは「MicrosoftEdge/WebGL|Github」でMITライセンスの下で公開されている。WebGLではGLSLシェーディング言語で記述されたプログラムをGPUで実行する仕組みになっている。WindowsではDirectXサブシステムがレンダリングに使われており、このサブシステムではHSLSがシェーディング言語として使われている。
今回公開されたGLSL-HLSLトランスパイラを使うことでGLSLをHLSLに変換することが可能。この機能を利用することで、WebGLからDirectXの機能を利用できるようになり、Windowsのネイティブな機能を活用可能になる。MicrosoftはMicrosoft Edgeそのものをオープンソース化する計画はないとしているが、公開することで広くエコシステムが期待できる部分に関しては随時オープンソース化を進めている。今回公開されたGLSL-HLSLトランスパイラも、このコードを採用した他の実装系がWindowsで性能を発揮できるようになるなどWindowsの価値を高めることにつながると言える。