NTTデータ先端技術は、自由度の高いWebサイト構築を可能とするCMS「Drupal」の開発者向け日本語ドキュメントを公開。日本語による情報提供に力を入れることでコミュニティの活性化や市場拡大を目指す。

Drupalは、コンテンツの柔軟性や自由度の高さを持ちながら、アクセス権限の制御や会員やユーザーの管理など標準で本格的な機能を備え、豊富なモジュールを持つなど欧米では企業向けのWebサイト構築にも利用されるケースも多いオープンソースのCMS(content management system )。最新バージョンのDrupal 8では、200以上の新機能や改善が行われている。

9日、同社は日本での開発者不足やコミュニティの活性化を目指して、Drupalアソシエーションやロッテルダムでビジネス展開を行う企業Cipixが英語で公開しているDrupalの概要や開発基礎知識、システム構成などのドキュメントを日本語翻訳としてWeb上で公開した。

NTTデータ先端技術は、各種プロジェクトでのDrupal活用を行っており、5年前よりDrupalを利用したWebサイトの導入や拡張モジュールの提供など、サービスを展開している。世界的にはエンタープライズ向けCMS市場でシェアを拡大するDrupalだが、大規模なWebサイト開発ニーズがあるにも関わらず、日本では規模が小さい。日本市場の発展が妨げられている要因として、同社では日本語のドキュメントや書籍が少なく、日本における開発者が少ないことを挙げている。