NTTドコモとハタプロは、IoT機器の設計・製造を予定している企業向けにIoT機器の企画・設計支援、および試作・量産受託などの事業化支援サービス「39Meister」を構築し、ハタプロを通じて6月9日より提供開始すると発表した。
IoT機器の設計・製造を予定している企業がIoT機器を開発し、販売する際には、市場調査や機能設計などに関するノウハウが必要となるが、同サービスでは企画段階で製作した試作品を通じて、市場のニーズを探りながら仮説検証を繰り返し、短期に開発を進める手法である「リーン型開発手法」を採用し、効率的な市場調査と最適な仕様策定を支援するという。
さらに、設計や製造に強みを持つパートナー企業と協業することにより、高い製造技術力を活用した高品質な機器の適量生産を低コストかつ短期間で実現。また、知的財産の活用・権利化や事業計画についてのアドバイスも行う予定。
今後は、IoT機器の設計・製造における工程管理や情報共有を可能とする「工程効率化クラウドシステム」を開発し、2016年9月より提供開始する予定。同システムの提供により、製造業における設計・製造のさらなる工程短縮を実現し、工程効率化に伴うコスト低減を図っていく。
なおNTTドコモでは、パートナーとともに新たな価値を協創する「+d」の取り組みを通じ、豊かな社会の実現に貢献することを目指しており、今後両社は、ハタプロがこれまでのIoT機器開発で培ったリーン型開発手法を用いたハードウェアの企画・設計、および市場投入に関するノウハウと、NTTドコモが研究開発で蓄積したクラウド技術や、新規事業創出プログラム「39works」において実践してきたリーン型開発手法の知見を融合することで、新たなIoT機器の事業化支援と国内ものづくり産業の活性化に取り組んでいくとしている。