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Malwarebytesは6月7日(米国時間)、「Ransomware dominates the threat landscape|Malwarebytes Labs」において、エクスプロイトキットから生成されたマルウェアに占めるランサムウェアの割合がこの半年で大きく増加して60%に到達したと伝えた。これはエクスプロイトキットから生成されたと推定される割合のみを示したものだが、サイバー攻撃においてランサムウェアが高い注目を浴びていることを示すものとして注目される。

掲載されたデータによると、2015年12月にエクスプロイトキットから生成されたマルウェアのうち、ランサムウェアの割合は17%、ダウンローダの割合は25%となっている。これが半年後の2016年5月にはランサムウェアの割合が61%、ダウンローダの割合が13%になっている。ランサムウェアはこの2年間で増加しているが、この半年で強い存在感を示すようになったことがわかる。

近年、サイバー攻撃は愉快犯的な取り組みから確実に金銭的利益を期待できる方法へ推移する傾向を見せている。ランサムウェアは特に金銭的利益を得やすい方法として、サイバー攻撃で頻繁に使われるようになっており、今後さらに被害の拡大が推定される。

ランサムウェアに暗号化されたファイルやディスクは、身代金を支払っても元に戻るとは限らない。ランサムウェアに対する効果的な対処は、暗号化されると困るファイルに関して確実にバックアップを取っておくこととされている。マルウェアに感染させる方法はさまざまな脆弱性やソーシャルテクニックを使った巧みなものになっており注意が必要。常に最新のセキュリティ情報に注目するとともに、迅速に対処していくことが望まれる。