双日システムズは6月7日、構造計画研究所が提供するクラウドメール配信サービス「SendGrid」とのデータ連携に、EAIツールをサブスクリプション提供するサービス「PolarisGate」が対応したことを発表した。
「PolarisGate」は、SAPやSalesforceなどの各種システムとの連携モジュールが標準装備されたデータ連携クラウドサービス。基幹システムやクラウドサービス間のデータ連携ソリューションをクラウド化することで、データ連携が1カ月単位で必要な時に必要な分だけ利用できるサービスを実現している。
クラウドサービスの利点であるマルチテナント方式と「Magic xpi」の大きな特長である同時実行スレッド単位の課金体系により、低コスト化を図った。マルチテナント方式により、マシンスペックやサービスレベルを落とすことなく1社あたりの月額費用を削減し、同時実行するデータ連携スレッドの数に応じた独自の課金体系によりサーバ台数やアプリケーションの数が増えても同一の料金で利用することが可能となった。
MSEの「Magic xpi」の特徴を活かして、PolarisGateでもSAPやSalesforce、Microsoft、Oracleなどの主要アプリケーションの連携ツール(アダプタ)を標準装備。連携ツール(アダプタ)を利用することにより、視覚的でシンプルなインタフェースを使ってデータ連携の流れを定義するだけで、各種アプリケーション側の改修や追加開発をすることなく、データ連携ができる。
同製品では、大量のデータを多数のサーバのメモリ上で分散して管理するインメモリーデータグリッドテクノロジーを採用することで、マルチテナント方式で懸念される高負荷によるレスポンス低下を気にせず利用することが可能。また、クラウド環境の運用は、「サニークラウド」を運営するアイディーエスの24時間365日の運用監視を行うため、信頼性・可用性の高いサービスを実現している。ユーザごとにサーバを構築するシングルテナント方式のサービスや、VPNサービスもオプションで提供しているので、よりセキュリティレベルの高い環境での連携にも対応している。