ITホールディングスグループのTIは6月6日、東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センターが2017年1月より予定している次世代個人認証に関する大規模な実証実験「MITHRA Project(ミスラプロジェクト)」に参画することを発表した。
MITHRA Projectは、近年のスマートフォンやウェアラブル端末の広い普及によって整ってきた環境をもとに、人間の行動データを活用したまったく新しい"ライフスタイル認証"の技術に取り組み、複数の民間企業の協力を得て、各企業の商用サービスをほぼそのまま利用する形で被験者5万人を動員する大規模な実証実験。2017年1月~同3月の期間で実施、参画企業はTISのほか、小学館、凸版印刷、ヤフーなど。
TISはMITHRA Projectで、TISはWi-Fiデータの位置情報、Web閲覧履歴、またウェアラブル端末から取得するデータを収集・管理する実証実験サーバの構築を行うとともに、その中核となる認証データベースにブロックチェーン技術を適用する実験も合わせて行う。
今後、同社は金融・決済インフラの利便性向上と効率的なシステム構築・運用を目指し、次世代認証技術およびブロックチェーン技術を重要な要素技術として位置付け、検証と具体的な活用方法の検討を進めていく予定だという。