大日本印刷(DNP)は6月6日、微生物検査用フィルム培地「Medi・Ca」シリーズの新製品「黄色ブドウ球菌数測定用(SAグレード)」を発売すると発表した。
Medi・Caは、食品・飲料メーカーなどが品質管理のために行う微生物検査の効率を改善するもの。ゲル化剤と栄養素などをシート状のフィルムにコーティングすることで、寒天培地を調製するなどの前処理作業が不要となり、従来のシャーレを使用した培地に比べ、取り扱いが簡単で、確実かつ効率的に検査作業を進めることができる。
SAグレードは、事前のテスト検査で従来の寒天培地では卵黄反応が出ずに捉えきれなかった黄色ブドウ球菌についても陽性反応を示すなど、高い検出性能が特長。また、寒天培地では陽性判定となっていた黄色ブドウ球菌以外の菌種に対しても、高い発育抑制力を持つことから、偽陽性率が寒天培地より低くなる。価格は、500枚入で7万5000円(税別)。