アイエスピーは6月3日、スマートフォンなどの端末のカメラで撮影した本人確認用各種IDカードをOCR(光学式文字読取技術)で文字認識することにより、「氏名」「番号」「住所」「生年月日」などの本人確認に必要な要件を抽出するライブラリを開発、提供を開始したと発表した。

運転免許証・マイナンバーカード・在留カード解析システム イメージ

同ライブラリは運転免許証、マイナンバーカード、在留カードのいずれにも対応しているため、本人確認、年齢確認、データ蓄積などあらゆるシーンに素早く簡単に対応することが可能。

具体的には、スマートフォンのカメラでカードを撮影するだけで、必要項目を文字化し、リアルタイムでの認識を実現する。また、氏名、住所、生年月日、有効期間などの情報を一括してテキストにできるほか、カード上に記載のない事項や読み間違いにも一部自動的に対応している。解析は、サーバ上、スマートフォンアプリのどちらでも可能となっている。

すでに、ユーザーがWeb上で健康保険加入やネット証券口座開設手続きを行う際の本人確認用書類提出、事業主による従業員のマイナンバー収集・保管・管理用システム、成年者向けWebサービスにおける登録時の運転免許証による年齢確認、外国人が日本で銀行口座を開設する際の書類作成作業効率化などに利用されているという。