富士通は6月3日、大学向けの戦略的情報活用プラットフォーム「FUJITSU 文教ソリューション Unified-One(ユニファイド-ワン)統合データベース」を販売開始した。
同製品は、学生に関する情報を組み合わせ新規に大学経営戦略の立案を目的としたデータ分析用の統合データベースを構築する機能と、各種の分析に役立つグラフを自動作成する機能を提供するもの。学生の入学から卒業まで各種データを集約・グラフ化し、さまざまな角度で可視化することで、入学方式や出身校、大学での活動と、学業成績や就職との相関や傾向などが分析できるとしている。
特徴として、管理者が情報を必要とするタイミングで各データベースから統合データベースへの取り込みが可能なため、いつでも最新の情報が集約できる点が挙げられる。入試、履修、成績、就職、LMS、図書の貸出、施設の利用状況など、既存業務システムのデータや現場担当者がExcelなどで管理しているデータを、製品に搭載されているWebDAV機能によってセキュアに収集することが可能。
また、「マップ・変換機能」により、学生を中心とした収集データをデータベースにマッピングすることができる。システムごとに異なるコードマスタの整備や学生情報を横串につなぐための変換処理など、これまで手間のかかっていたデータ統合を容易に実現できる。
さらに、Tableau SoftwareのBIツールを利用して、グラフ表示するためのインタフェースと28種類のグラフが表示できる分析テンプレート、分析の目的別にあらかじめ複数のグラフをセットした3種類のダッシュボードを装備しており、大学の教育の高度化や経営改善に向けたデータ活用を支援する。
Tableauと連携することで、統合データベースのデータ項目をドラッグ&ドロップの操作だけで、簡単に新たな分析テンプレートを作成することができる。今後、分析テンプレートやダッシュボードを提供していく予定だ。
販売価格(税別)は150万円、出荷時期は6月10日。2019年度末までに100大学への導入を予定している。