米ジュニパーネットワークスは5月27日(現地時間)、企業の拠点・支店(Campus and Branch)ネットワーク向けにJuniper Networks EXシリーズの新製品としてエントリークラスの「EX2300」「EX2300-C」とミッドレンジの「EX3400」の2機種を発表した。
新製品で利用されている「Junos Fusionエンタープライズ」は、キャンパス環境向けで拡張性のあるソフトウェア対応スイッチング・アーキテクチャであり、IEEE 802.1BRをベースにしている。Junos Fusionエンタープライズを使用した場合、利用客はオンプレミスのデータセンターなど複数のネットワークレイヤーを分解し、単一のクラウド対応エンタープライズ・ネットワークに再編成できる。
EX2300およびEX2300-Cは10GbEアップリンクを採用し、クラウド、リッチメディア、動画による帯域幅需要の増大に対応しているほか、Junos Fusionエンタープライズファブリックのエンドポイントとして導入できるという。
小規模導入の場合、1つのバーチャルシャーシ構成にEX2300とEX2300-Cを最大4台組み合わせた運用を可能とし、ZTP(ゼロ・タッチ・プロビジョニング)が本稼働までの時間短縮が図れることに加え、J-Webオンボックス管理はWebブラウザーベースのインタフェースにより、管理、構成、トラブルシューティングを実現。
一方、EX3400は10GbEと40GbEのアップリンクを搭載し、帯域幅を多く必要とするアプリケーションの需要増大に対応し、電源とファンを冗長にすることでミッションクリティカル環境のさらなるハードウェア冗長性要件にも対応。小規模な導入の場合、1つの「バーチャルシャーシ」構成にEX3400スイッチを最大10台組み合わせて運用できる。
また、1GbEおよび10GbEインタフェースでの「Media Access Control Security(MACsec)」ハードウェア暗号化が政府、金融サービス、そのほかのセキュリティを要するエンタープライズ環境の要件をサポートするほか、EX2300およびEX2300-Cと同様にJ-Webオンボックス管理は、Webブラウザーベースのインタフェースにより、管理、構成、トラブルシューティングを実現するという。