一般社団法人藻類産業創成コンソーシアムは5月31日、福島産土着藻類による燃料生産実証事業を開始すると発表した。
同法人は2013年10月より福島県震災復興事業「福島県再生可能エネルギー次世代技術開発事業」を受託。以来、会員と共に課題に取り組み、同県の土着藻類の大量培養から燃料化までの一連の流れを確立し、福島県南相馬市に実証実験施設「藻類バイオマス生産開発拠点」を設置した。
今回の事業では同生産開発拠点において、これまでに得たノウハウなどを活用し、藻類燃料単価の削減を目指して燃料生産を実証していく。具体的には排熱・排ガス(CO2)、下水を利用することによる土着藻類バイオマスの高い生産量の実現、脱水、濃縮・抽出過程の効率化や抽出後の残渣再資源化の検討・実施実験を行う。
同実証事業には高砂熱学工業をはじめとする以下の会員企業・大学が参加。各社の特性を活かして課題に取り組むとしている。
参加企業・大学
- 熊谷組
- 相双環境整備センター
- 藻バイオテクノロジーズ
- 高砂熱学工業
- 筑波大学
- 富士通システムズ・ウエスト
- ヴェオリア・ジェネッツ
- 三菱化工機