沖電気工業(OKI)は5月30日、東京都青梅市に位置するEMS(設計・生産受託サービス)事業本部の青梅事業所をプレス向けに公開した。

OKI EMS事業本部の青梅事業所

同事業所はOKIが横河電機より2015年4月に取得した工場で、譲受後2015年末に子会社であるOKIコミュニケーションシステムズの日高工場を集約。EMS事業の主要拠点の1つとしてプリント配線板(PCB)の生産と基板実装を行っている。都内からのアクセスの良さやPCBから実装まで一貫で受託可能なことから、製品の短期納品や試作に柔軟に対応することが可能で、多品種少量製品の生産を得意とする。

青梅事業所のレイアウト図

同事業所の製品

横河電機時代の従業員を引き継いでいるほか、OKIコミュニケーションシステムズの日高工場を集約したことにより、1つの拠点にさまざまな背景を持つ従業員が混在している状態だが、"青梅工場理念"の制定や「3S改革」などを通じて製造品質の向上を推進。同社が社内で実施している3S評価では約5カ月でDランクからAランクへジャンプアップすることに成功し、外部顧客の視察が可能な状態を実現した。

EMS事業はOKIグループの中でも成長分野であり、2002年度から13年連続の成長を達成。今後もPCB事業を強化し、2016年度は売上を2015年度の424億円から480億円へと伸ばすことを目指すとしている。

品質向上に一役買っている"青梅向上理念"

OKIグループでEMS事業は成長分野。今後も新市場の開拓を進め、売上増を目指す。