NECは5月30日、ファイルサーバ統合管理ソフト「NIAS(NEC Information Assessment System)」を強化した最新版「NIAS v3.3」の販売開始したと発表した。価格はNIAS v3.3が50万円(税別)~、個人情報検出オプションが50万円(同)~。今後、1年間で300システムの販売を計画している。
NIASは、ファイルサーバの容量増大に対する整理機能に加え、アクセス権の設定状況を可視化し、設定不備による情報漏えいを未然に防止、セキュリティ対策の強化が可能なファイルサーバ統合管理製品。
今回のバージョンアップに伴い新機能として「個人情報検出オプション」が追加された。同オプションはファイルサーバ上にある個人情報を検出し、個人情報が含まれるファイルの検出や隔離・削除などの是正処理し、アクセス可能者数や各ファイルに含まれる個人情報数から危険度を総合的に判断できる。
具体的には、住所や氏名、電話番号、マイナンバーやクレジットカード番号といった個人情報が含まれるファイルを検出する機能を提供し、隔離・削除などの対策を取ることが可能なほか、設定した条件に該当するファイルをリスト形式で一覧化し、運用管理者は膨大なファイルから情報漏えいリスクのあるファイルを容易に抽出するなど個人情報を含むファイルのリスト化ができる。
さらに、ファイルを隔離フォルダに一括移動し、限定されたユーザで検出内容を確認を可能とし、隔離したファイルは管理者や所有者が確認することで、是正措置を取ることができるという。
そのほか、ハイブリッドクラウド環境でのファイルサーバ運用への対応として、クラウドゲートウェイ製品と連携することで、オンプレミス環境にある利用頻度の低いデータをNEC Cloud IaaSやアマゾンウェブサービス(AWS)などのクラウドサービスで提供される安価なオブジェクトストレージへ自動的に移行するといったハイブリッドクラウド環境での運用が可能などの特徴を備える。