トレンドマイクロは5月30日、総合セキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」の次期バージョンのベータ版(Windows向け)を公開した。ベータ版では、日本国内で被害が増加しているランサムウェアの対策と脆弱性対策を強化した。

現バージョンの「ウイルスバスター クラウド」では、パターンマッチングや、挙動監視、不正なWebサイトへのアクセスを防止する機能を登載するが、ベータ版では挙動監視機能を強化し、正規のプログラムに偽装する不正プログラムの挙動を検知する機能を搭載した。

ウイルスバスター クラウド メイン画面

脆弱性対策としては、現バージョンでWebサイトから脆弱性を突いて攻撃するスクリプトをブロックするブラウザガード機能や、スキャン時に脆弱性の修正を促すシステムチューナー等を登載するが、ベータ版では、さらにこの機能を強化し、脆弱性を悪用した攻撃が持つ挙動を検知し、ブロックする。また、Adobe Acrobat Reader、Javaのバージョンをチェックし、 適用可能な修正プログラムがある場合、ポップアップで最新版へのアップデートを 促す機能を搭載する。

ベータ版の公開は5月30日~6月20日で、同社ではユーザからのフィードバックをもとに、今後の製品開発に反映する。