5月27日(現地時間)、Microsoftは現在Windows Insider Program参加者向けに提供するWindows 10 Insider Preview ビルド14352のMicrosoft Edgeで、ORTC(Object Real-Time Communications)でH.264/AVCコーデックに対応したことを公式ブログで発表した。同社は2016年4月の時点でMicrosoft Edgeのロードマップを発表し、H.264/AVCコーデックのサポート予定を明らかにしていた。Microsoft Edge担当プリンシバルプログラムマネージャーのShijun Sun氏および、Skype担当プリンシバルアーキテクトのBernard Aboba氏はプレビューリリースについて次のように説明している。

  • RFC 7742で定義されたパケットモード1をサポート。
  • レベル4.2のベースラインプロフィールをサポート。
  • abs-send-timeのサポート。
  • RFC 4585で定義されたPLI(Picture Loss Indication)のサポート。

Sun氏およびAdoba氏はジェネリックNACKに代表されるフィードバックメッセージをサポートし、RFC 4588で定義しているRTXを例に輻輳制御と堅牢性のメカニズムを強化すると説明した。さらに現在GitHubで公開中のadapter.jsライブラリを介して、機能拡張を目指すと述べている。多くのユーザーが本機能を使用可能になるのは、2016年夏にリリース予定のAnniversary Update以降となる。

Microsoft Edge 38.14352.1002.0の開発者向け設定。<Enable experimental H.264/AVC support>が加わった

阿久津良和(Cactus)