米SUSEは5月26日(現地時間)、「SUSE Linux Enterprise Live Patching」を発表した。これにより、SAP HANAプラットフォームやSAP NetWeaverテクノロジー・プラットフォームなどSAPアプリケーション上でワークロードを実行するユーザー企業は、計画的ダウンタイムに伴うビジネスの中断なしにセキュアなIT環境を維持することが可能だという。

エンタープライズLinuxユーザーは、同製品の利用によりシステム・パッチ適用中の再起動が不要となるため、サービスの可用性が向上し、ダウンタイムのコストを削減できるとしている。

また、実行中のカーネルを中断無しにアップデートする一連のパッケージを提供することで、クリティカルなSAPビジネス・アプリケーションの継続的な可用性を保証。SAP HANAのユーザー企業は、SAP HANAのシャットダウンとサーバの再起動なしに、自社のSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsにパッチを適用できるとしている。

同社によると、仮に同製品を使わずに同様の作業を行った場合、大量のデータが関与していることから、数時間を要することもあるという。なお、同製品はサブスクリプションによりx86-64サーバで利用可能であり、SAPソリューション向けLinuxプラットフォームである「SUSE Linux Enterprise Server 12 Service Pack 1 for SAP Applications」上で提供。利用の際は「SUSE Linux Enterprise Server Priority Support」のサブスクリプションを保有、または購入する必要がある。